100de名著で北條民雄『いのちの初夜』観ました。内容は衝撃的で、ハンセン病の診断を受けて、治療施設に入所した日とその夜に起きた出来事や感じたことをまとめたもの。

かつて不治の病と言われたハンセン病。患者は感染病として隔離するため治療施設へ入って。そこでお金を金券に変えさせられ、強制的にお風呂に入らさせられて。まさに世間には戻れない社会的な死の状況。

もし自分が…突然、意識していなかったハンセン病患者になって隔離される生活を強いられたら。果たして耐えれるでしょうか。思わず、頭をよぎったコロナで村八分され亡くなった方のニュース。自信はありません…。

今、感じるのは、生きていることの尊さ。生きていくことの難しさ。これはハンセン病患者だけの問題ではありません。あらゆる差別に共通していること。人が人として克服成長すべき課題。その潮流は、歴史の一線一流であるべきだと思います。

今、国は、ハンセン病に対して、問題は含みつつも、手厚い対応をしてくれています。この作品が伝えた功績は大きいです。唯一の救いは、作者が生前、川端康成さんに会えたこと。ぜひ、一考すべき内容だと思います。勉強になりました。がんばります!ではっ!