久しぶり映画『二百三高地』観ました。今、僕らが平和に暮らせるのは、先人たち命の犠牲の上に成り立っているのだ、と思い知らさました。もちろん、ナショナリズムを煽るつもりは毛頭ありませんし、ドラマなので劇的に描いているのは分かっています。ただ、日露戦争で旅順港を巡り大きな戦死者を出した事実は事実として捉えること。その上で、今起こっているウクライナ情勢を見て危機感を覚えます。

また、この映画はキャストが最高です。明治天皇に三船敏郎、伊藤博文に森繁久彌、乃木希典に仲代達矢、金子堅太郎に天知茂、山縣有朋に神山繁、児玉源太郎に丹波哲郎と錚々たる配役。更に、ロシアを信奉していた青年将校をあおい輝彦、それを日本で待つ婚約者を夏目雅子の名演技。要所で流れるさだまさしの「防人の詩」。現在では、もう、こんなスケールの大きな映画は撮れないのではないと思います。

一番印象的だったのは、たくさんありますけど。やはり、ラストの明治天皇に乃木希典が戦争の上奏文を読み上げるシーン。乃木希典が上奏文を読み上げていると、段々と手が震えて泣き崩れ、それに寄り添う明治天皇。私も涙が出てきました…。やはり、絶対に戦争はしてはいけません。ぜひ、観てほしい映画です。がんばります!ではっ!