元々、加来耕三先生の歴史解説は好きで、BSでこんなに素晴らしい番組があったとは驚きです。とにかく説明が分かりやすいですし、これまでにない新たな切口で偉人を見るので、偉人をリアルにとても身近に感じるのが良いですねぇ。

今回の偉人は…木曽義仲。加来耕三先生も好きと言っていましたけど、私も大好きです。とかく田舎者とか猪武者とかイメージが悪い木曽義仲。ですが、倶利伽羅峠の戦いで10万の平家軍を5万の軍で撃ち破り、平家を都落ちさせ源氏一番のりで上洛したのは頼朝でなく義仲ですから。

ただ、朝廷の権力者、後白河法皇との確執が良くなかったです。匿っていた北陸宮を皇位につけようと画策しただけでなく、都での乱暴狼藉・略奪行為が評判を下げ、挙句に後白河法院を幽閉してしまったのが頼朝へ付け入る隙を与えてしまったのだと思います。

とはいえ、これは後々の心象操作もあるので、全てを鵜呑みにしない方がいいかもしれません。幼少期は木曽谷の野山を駆け巡り、今井兼平や巴御前と兄弟のように育てられ、本当の武士像に近かったのは義仲の方だと思います。

正直、大河ドラマ「鎌倉殿と13人」もいいですけど、木曽義仲を主役にしたら、もっと面白いかったような気がします(笑)。基本、北条執権時代は騙し合いや暗殺が横行する暗い時代の反面、歴史の表舞台に颯爽と現れて一瞬で散ってしまうヒーロー像としては最高のキャラクターでしょう。

ともかく、この番組は観ていて楽しいですねぇ。勉強にもなります。ぜひ、今後もチェックして観ていきたいと思います。がんばります!ではっ!