半分化粧 半分素顔
埃舞い歪んで映る紅
止まったままの時計針
私の顔はどっちなの

半分大人 半分幼子
床に散らばる服曇る
吹雪の隙間を射す光
私の名前はどっちなの

半分虚言 半分本当
点滅携帯ひらけ無い
陽を浴びて舞う粉雪
私の現実はどっちなの

半分死んで 半分生きて
歩む足跡のこらない
微かに芽吹く野良大地
私の身体はどこにある

半分生きて 半分生きる
閉じた瞼で観る景色
這ってでも這ってでも
私の故郷どこにある

理由なんてない
恥ずかしくない
辻褄合わせはいらない
そのままで

きげん