久しぶりに映画「卒業」観ました。いやはや、先ずダスティン・ホフマンが若い(笑)。完璧な演技は、既にこの時から完成されていたんですねぇ。細かな感情表現がバツグンに上手で、ちょっとした仕草や表情視線は、リアルに映画の世界へ引き込まれます。後の名作も、ここが出発点ですからねぇ。

また、サイモン&ガーファンクルの曲が最高にいいです。「サウンド・オブ・サイレンス」「ミセス・ロビンソン」「スカボロー・フェア」と誰もが耳にした名曲ぞろい。映画のポイント場面では必ず彼らの曲が流れ出して、演出を更に深く飾っていると思います。

それと、当時の撮影機材でのカメラワークには目を見張るものがありますねぇ。プールへ潜水した本人目線のアングル、クローゼットの中からのアングル、人と人を重ねての距離感等々、考え抜かれていると思います。

ストーリーとしては、若気の至りの青春映画。結婚式場にベンが乗り込んでエレーンを連れ去るシーンは余りにも有名です。ですが、私的には、ミセス・ロビンソンとの仲を迷いながらも、自らの口でエレーンに告げたシーンが一番。好きだから本当の自分を知ってほしい、結果、嫌われても…。ゾクゾクしましたねぇ。

ただ、気になるのが、二人でバスで過ぎ去った後はどうなったか?です。そこを想像させるまでが映画の醍醐味ですけどねぇ(笑)。とにかく、名曲だと思います。数年してまた観たいオススメの映画です。がんばります!ではっ!