地上波初放送の映画「天気の子」観ました。監督は「君の名は。」の新海誠監督で期待大でしたけど…正直、自分には合わないのかもしれません。

大まかには、島から東京へ家出してきた少年帆高と後に「晴れ女」を業とする少女陽菜が繰り広げる壮大なファンタジー&ラブストーリー。やがて、雨を晴れにする代償に陽菜の身体は薄く透明になり始める。そして「天気の巫女が人柱として犠牲になる」との伝承通り、夜明け前に陽菜の身体は消失してしまう。警察に捕まった帆高は、いたたまれず逃げ出し、陽菜が能力を得た神社へ。そこで決死の思いで陽菜を救い出す。時は流れ、数年後、東京で二人は再会する。はたして…。

これはこれでキレイな世界なのかもしれませんが、どうしてもストーリーの深みやリアリズムに欠けます。神社でなぜ空と繋がったのか?どうして空の浮いた島に陽菜がいたのか?疑問が残りました。また、陽菜の命と引き換えに雨の日が続くのはいいとしても、3年も降り続き東京の一部が浸水している様は現実的でないように思えました。

やはり、「君の名は。」がヒットし次回作への期待から、スポンサーが付いて音楽にもお金をかけれたことが、逆に力みを生み出していて、本来の直球勝負を見失ってしまっている気がします。野球で投手は、カーブ・フォーク・シュートをいくら磨いても、直球がよくないといずれ打たれます。それは、投球の基軸基本が直球だからです。映画を観て心動かされる時も同じ。雑でも下手でもいいんです。「これが言いたいんだ」とドーンとメッセージが残る、これこそ一番大切にすべき事かと思います。

とはいえ、映像のようなアニメ描写、音楽のインパクトは素晴らしかったです。次回作に期待します。がんばります!ではっ!