以前、ドラマは観たのですが、アニメははじめ観ました。正直、実写よりアニメの方が断然いいですねぇ。時代背景や人物の微かな心理も細かく描いていて、気付けば、スーッと映画の世界に入り込んで観入っていました。
中でも印象的だったのは、結婚したすずに初恋の哲が会いにきて、一緒に広島へ帰ろうと言われるのを断ったシーン。その後、夫の周作を感情むき出しで怒るとき、ようやく本当の夫婦になれた感じがしました。ほのぼのしましたねぇ。
あと、時限爆弾の爆発に巻き込まれて、一緒に連れていた姪の春美を亡くし、手首を無くしたもののすず本人は助かったが、目覚めた病床で「あんたが殺した」と激しく罵倒する義姉。しかし、後で仲直りして許してくれたときは感動ものでしたねぇ。
また、食料不足の際、ノホホンとしたすずが、道端の雑草を摘んできて、器用にテキパキと調理していく様は見事でした。とりわけ、少ないを膨らませて食べる楠公飯は実際に食べてみたいですねぇ。
忘れてはならないのは、このような先人の下で生まれ僕らは今生きていること。いかに普通が尊いか、おしえてくれた気がします。今度、呉に行って映画での北條家のような海が見渡せる小高い丘の家を探してみたいですねぇ。そこで、すずさんのような女性に会って色々話してみたいです。
この映画は、もちろん悲しいんです。しかし、反面、希望を持てる作品だと思います。ぜひオススメします。がんばります!ではっ!