心痛の思いで会見ニュース見ました。願いは、「娘に会いたい」「この手で抱きしめたい」その一点なのに叶わない…。儚さ悲しさを押し込め、気丈に会見する早紀江さんの姿が何とも…。滋さんの無念は、当事者でない我々には到底計り知れないものでしょう。
ただ、気になったのが、弟さんの会見。「43年間拉致問題を放置した政治家やマスコミが、安倍首相の足を引っ張っている」「安倍首相はしっかりやってくれていますので、何もしていない人が政権批判するのは卑怯」との内容は、感情的には理解しますが、少し違うのかと思います。
吉永小百合さんの主演映画『キューポラのある街で』で北朝鮮の帰国事業が描かれていますが、当時は国交はないにしても、まだ友好的な関係だったと思います。その潮流もあっての世論や政治対応なので、後世の結果を見て過去を単に判断するのは少し違うかと思います。
また、政治で問われるのは結果です。我ら経営者も問われるのは結果のみです。0点か100点しかありません。いくら80点がんばりました、と言ったところで誰が評価してくれるでしょう。非情のようですが、途中どれだけがんばろうとも、今あるのは「拉致問題は未解決」との結果のみです。
先ず、安倍首相に実現してほしいのは、日朝首脳会談です。金委員長は直接会ってもいいと言っているのに、わざわざトランプさんにお願いして、交渉への自信のなさが伺えます。また、気になるのが、国会の質疑応答で腕足を組み薄笑いを浮かべ、まともに人の話しを聞こうとしない態度。政権批判が噴出してもやむなしと思います。
私は、弊社モットーに「仕事は私事」と掲げています。それは、お客様に商品等を勧める前に、一旦立ち止まり「もし相手が自分の親兄弟親戚でも勧めますか?」「他人だからと勧めてないですか?」自らの胸に手を当ててから仕事に取り組んでください、との意味です。
拉致問題解決の一番の近道は…。政府が、もし自分の娘が拉致されたら?との仮定に基づき真剣に当事者意識を持って取り組むかです。ましてや、拉致問題は一丁目一番地というなら尚更、一刻の猶予もない筈です。過去は過去、大切なのはこれから。大いに期待しています。
横田めぐみさんは、昭和39年生まれ。私と二つ違い、兄と同じ歳です。もし、兄が拉致されて未だ会えないなんて事になったら…。私も署名ぐらいしかできませんが、早紀江さんがめぐみさんを抱きしめてほしい、と心から願います。がんばります!ではっ!