市原悦子の最後の出演映画。主人公伊豆見翔人を演じるのは、連ドラ『スカーレット』に出演中の林遣都さん。犯罪ばかり犯して流れ着いた椎葉村で老婆スマ(市原悦子)に出会い、暖かく迎え入れてくれ人々と触れ合ってくれるうちに、自分が犯した罪の深さを自覚してくるようになる。

市原さんが、坊〜と呼ぶ声が耳から離れません。決して裕福ではないでしょうに、見ず知らずの人にここまで優しくできる、人の暖かみを感じましたねぇ。昔の田舎の人って、みんなこうだったですよ。日本人がどこかに置いてきたものをハッと思い出させてくれる、そんな感覚になりました。

また、椎葉村の風景がいいです。素晴らしいです。実際に行った椎葉村は、ホント山の中にあって映画のあのまんま。平地は殆どなく急な斜面ばかりなので、平家の落人伝説があるのも分かる気がします。今度は、ぜひ祭りの時に行きたいと思います。

市原さん最後の出演映画として、ふさわしい映画だと思います。ラストに流れる秦基博さんの「アイ」が涙をそそりジーンときました…。がんばります!ではっ!