テレビ朝日開局60周年記念としての番組、力が入っていたと思います。ただ、リメイクというのは難しく。私自身、どうしても田宮二郎・唐沢寿明のイメージが強すぎて。最後まで、財前五郎=岡田准一との認識ができないままでした。
とはいえ、それは制作側も分かっていて果敢にチャレンジしたのだと思います。一瞬、豪華俳優陣に目がいきそうですが…。見どころは、多分、そこではないでしょう。この小説が書かれた1966年は、奇しくも私が生まれた年。53年経っても全く薄れる事のないリアリズムこそ、訴えたい事だと思います。

もしかしたら、白い巨塔=人間社会そのものなのかもしれません。あなたは財前五郎か?里見脩二か?それとも他の誰かか?突き付けられた気がしました。いずれにしても「仕事は私事」「会社は社会の鏡」の精神を貫き生きるのみ。勉強になりました。がんばります!ではっ!