ご主人から、「家は、あんたからしか買わん!」って言われたのが3年前。その3年前、何度も金融機関と交渉したにもかかわず、あとちょっとで住宅ローンの承認が下りなくて、泣く泣く購入を諦めたお客様より連絡を頂いたのが先月のことでした。3年ぶりにお会いした時、開口一番言われたのが、「俺は、あんたからしか買わん!って言ったろうが」との言葉でした。

本来、仕事冥利に尽きますし、嬉しくて飛び上がって喜ぶのでしょう。しかし、私の本心は複雑なものでした…。それは、そんなお客様思いに対して、いつか又ご連絡頂けると信じる気持ちと同時に「そうは言っても、これだけ沢山の不動産会社があるんだから」と疑う気持ちが自分の中に存在していたからです。3年前の約束を微塵もブレることなく果たしてくれた、反面、濁った自分の心を目前にして。それに気付いた時、己の余りの未熟さに鉄柱で頭を殴られた感覚になりましたし、何だか恥ずかしさでいっぱいになりました。

先日、無事に決済引渡しを終えて、念願が叶い満面の笑みで感謝の言葉を頂き別れましたけど。こちらの方こそ。人としての生き方や商売の精神を学ばせてもらい、本当にありがとうございました!心から頭を下げ感謝したいと思います。ぜひとも、この経験を今後に生かせるよう努力しますので。ともあれ、人生は素晴らしいですねぇ。これからも、仕事は私事、日々精進の精神で。頑張ります!ではっ!