そうそう。昨日の夜は、大河ドラマ「天地人」の総集編を観ました。ビデオを撮ったりして、4編全て観ましたけど。正直、イマイチでしたねぇ。基本的には、ストーリーが分かっていますので、新鮮味がないというか、何というか…。それでも、せめて歴史を違った切り口で表現してくていればよかったのですが。そこまでの勇気がないような展開で。数年前、鹿児島へ行った際、篤姫の観光案内ばかりが目立っていたことを考えると、多分、これはこれで地域観光の活性化等々の様々なしがらみがあるような気がします。なので、ある意味、仕方ない部分もあるのかなぁ?とも思います。

そんな私でも、以前は楽しみにしていたんです。花神・黄金の日日・草燃える・獅子の時代・おんな太閤記・峠の群像までは、殆ど毎週観ていましたし、何よりも、歴史に対して興味が沸いた切欠になったと思います。問題は、同じ時代をし過ぎなんです。幕末・忠臣蔵・戦国時代全般・源平合戦が殆ど。もっと冒険心をもって、身近なテーマや身近にしてみたらどうでしょうかぁ。ぜひしてほしいのは、近代史です。坂の上の雲のような上がり調子がテーマでなく、もっと泥臭いテーマで。田中正造の足尾銅山問題とか、自由民権運動から大日本帝国憲法制定とか。いろいろあると思いますけど…。

とはいえ、天地人の直江兼続を観て、歴史に興味をもつ若人もいるでしょうから。少し言い過ぎかもしれませんねぇ。ともかく、大切な日曜日夜8時の番組枠。有名俳優による人気優先でなくて。家族でコタツに足をつっこみ、みかんでも食べながら、楽しみながら自然と歴史観を構築できるような大河ドラマであってほしいものです。