テレビで映画『象の背中』を観ました。忌野清志郎さんがガンで死去との衝撃のニュースがあっただけに、このタイミングと思って期待していたのですが…。正直、イマイチでした。何となく、美しすぎる気がしてしまって。どうしても、つくられたドラマっぽくて。確かに、感動はしたんです。だた、日々働いている自分としては、もっと身近な問題とすべきとは思いつつも、すごく遠いストーリーのように感じてしまうんですねぇ。不思議ですけど…。

やはり、人が余命を宣告されれば。今まで経験したことない恐怖に陥ることで、逆に、もっともっと生きたい!って欲望が強くなってくると思います。また、這ってでも、ボロボロになってでも、土臭く泥臭く生きようとするとも思います。そんな人のリアルで多面的な部分を、死と向き合うことで、炙り出すような表現をしてくれれば良かったのかもしれません。

ある意味、人生とは、もうひとりの自分との試合をしているようなもの。相手は、いつノーサイドの笛がなるか知っているかもしれないのですから。だからこそ、日々の基本動作が大切ですし、常に人一倍の技を磨く必要があるんでしょ。社内でいつも、思った時に思ったようにしろ!妙な安定とか安心なんてものは捨てろ!今出来る限りの自分を全てをぶつけろ!って言うんです。それは、実は、みんな死に向かって生きているからです。

とはいえ、象の背中。ヒントになる分かりやすい良い映画だと思います。人に自分を判断されることが嫌いで、ここ数年、健康診断に行ってない頑固な私ですが。もうひとりの自分との試合に勝利するべく、日々精進していきたいと思います。頑張ります!ではっ!