最近、賃貸の退去時における敷金精算について、よく質問されます。福岡の場合は、敷引制度が一般化している為、非常に分かりにくいとのことです。個人的な意見をいえば、敷金と礼金を明確に分けるべきだと思っています。敷金は、預かり金。礼金は、大家さんへの謝礼金。敷金は、原状回復費用にあてるので、オーバーする時もあれば、戻ってくる時もあるし、礼金は、原則戻ってこないお金。精算においては、経年劣化の問題もあるので、ガイドラインの一般化や法整備が待たれるところでしょう。

…なので。当社の管理物件は、敷引精算は一切せず、原則、敷金ゼロ・礼金ゼロ・実費精算!にしています。それは、貸主と借主のバランスを考慮して、あやふやなお金は預からず、退去時は現地で立会い、その場で修復箇所を確認することで、認識違いや行違いを出来る限り無くし、双方がより納得して精算することを目指しているからです。

大切なのは…。借主は、他人の物だからといって粗末に扱わない、逆に、借りたときより返すときの方がキレイになっている!ぐらいの気持ちと行動。貸主は、金を生む道具としてだけではなく、自らの分身として資産価値を維持する!という気持ちと行動だと思います。

敷金精算問題。ある意味、人間関係が希薄になってきた社会問題が根底にあるのかもしれません。先ずは、私自身が倫理観を持った対応をすること。その為に、日々努力し続けることです。頑張ります!ではっ!