昨日見れなくて、ビデオに撮っていた映画『LOVERS』を今日観ました。観る前は、金城武・チャン・ツィイーがどんな演技をしているか楽しみで、この映画がよかったら、『レッド・クリフ』を映画館で観よう!との意気込みでした。しかし、期待が大きすぎたからでしょうかぁ。お金はかかっている感じはするのですが…。正直、イマイチでした。映像はキレイで、アクション・CGは最高だったですが、肝心のストーリーは、どんでん返しはありつつも、だいたい予測出来る範囲の展開で、そうくるか!と関心することを期待しながら観ていたら、そのまま終わった、って感じです。

やはり、我々観客も自然と眼が肥えていて、映像のキレイさは作られた感じがしましたし、アクション・CGには、以前の映画で既に免疫が出来てしまっているのかもしれません。要は、伝えたいことは何なのか?ってことです。映像はあくまでも手段。出来れば、人間が持っている普遍的な本能に対して擽るものであってほしいと思います。例えば…。音楽では、歌の上手い人が必ずしも伝わる訳でなく、ジャラ声だったり音程が外れていても、思いがしっかり伝わることってあるでしょう。また、写真では、画素数を上げてキレイな写真だから必ずしも感動する訳でなく、手振れ・ピンボケ・露出不足であっても伝わる写真ってあるでしょう。映画に求めたいのは、そんな感覚です。

実は、この感覚は仕事においても、全くいっしょ。表面だけをスマートに取り繕う必要はなく、泥臭くてカッコ悪くても、正確な情報を的確に伝え、それを納得して処理できるかだけのことです。大切なのは、そこだけです。いづれにせよ、別の意味で、『レッド・クリフ』を観たくなりました。どう進化しているのか?楽しみですねぇ。