当社は、競売代行業務も行なっていまして、事務所が裁判所の近くということも手伝ってか、最近は、すごく入札したい!との方が増えてきました。今日も、競売専門会社の方と情報交換しましたけど。やはり、思い通りに、落札するのは難しいようです。

昔は、不動産会社の仕入れ市場だったですし、登記簿上に差押履歴が残ることを嫌う傾向があった為に一般の方は敬遠しがちだったと思います。(サラリーマン時代、会社で競売入札を担当していましたので)ただ、最近は違います。現金購入される一般の方(今は住宅ローンを組むのは厳しいです)が、思った金額をスパンと入札しますので、次順位の方と大きな開きがあっても、とにかく実勢価格よりも安く買えればそれでいい!という人が増えているようです。

個人的な見解ですが。この流れは、益々主流になってくると思います。以前は、破産するのは自分の履歴に傷が付くようで、恥ずかしいことのようなイメージがありました。が、世間の常識から、このフィルターがなくなることにでもなれば。破産した方が楽になる!ような変な感覚が蔓延ってしまい、競売物件が増え過ぎて、成約事例価格が一気に下降し、普通に購入するのが馬鹿馬鹿しいとの風潮になってしまいます。

問題は、次の展開。一見、良いようですが。そうなれば、金融機関は引き締め、容易に新規借入が出来なくなり、企業は更なるリストラや設備投資縮小をすることで失業者や生活困窮者が増大しますし、物件価格の下落で不動産本位制の日本経済の根幹が揺ぐことになりかねないからです。(余り、深読みするのは止めときます)結局、廻り廻って自分に降りかかってくる!ってことです。

大切なのは、自分に合った購入の仕方をすること。必ずしも競売物件が安い訳ではなくて、不透明なリスクを考えると、市場物件の方が安く購入できるケースも多々あるのですから。私としては、しっかりした理念を基に社会バランスを考えながら、仕事に取り組んでいきたいと思います。頑張ります!ではっ!