先日、ご売却の件で売主さんと打ち合わせした際、複数の会社に依頼出来る一般媒介と一社だけに依頼する専任媒介にするのか迷う場面にでくわしました。スマートな言い方をすれば、どちらにしたらいいのかは、様々な状況とケースによるところですし、早く売却したいなら一般、じっくり希望価格で売却したいなら専任といった表現になります。

しかし、最近は一概にそうともいえないんです。それは、あくまでも情報が地域で分断されていて、個別の価値が価格に反映出来ることが前提での話しだからです。それに連れて業者も、その地域地域での商圏を確保できたので、仮に専任で預かれば、他業者で取引される可能性が殆どないので、販売活動に対して予算や人員を割くことができた訳です。

ただし最近は、大半が情報誌等の紙媒体からインターネットを情報源に取引されるようになって、価値査定基準の画一化が進む一方で、地域独自の価値が価格に反映しづらくなってきました。買手側から言えば、どの物件がいくらで売れたのか、いつでも何処でも誰でも見れるのですから、より分かりやすく、かつ多様なスキルで物件を判断することができるようになったと思います。

私の個人的な考えを言えば…。不動産取引は、どんなにネット(あくまで手段)が充実しても、結局、人を介してでなければ成立しません。つまり、一般とか専任(専任専属)とかの問題の前に、大切なのは人。その人が、何が出来て何をしてくれるのか!が問題で、その人(業者)ひとりで足りると思えば専任で任せれば良いですし、特徴や特色を上手くリンクさせて複数の人(業者)にと思えば一般で任せれば良いと思います。

要は、より納得した時期に、より納得した価格でバランスよく取引すること。より忠実に、より正確に。私も、業者の都合でバランスを崩した取引をしないよう気を付けて、これからも業務に取り組みたいと思います。頑張ります!ではっ!