この時期、福岡の街を賑わすのは、今や全国的な大会になった金鷲旗と玉竜旗。高校時代に柔剣道をしていた人にとっては憧れの舞台です。そんな折、先日、金鷲旗大会に出場する為に来福した県外の高校の柔道部顧問兼教頭先生とお話しする機会がありました。もちろん、遠征してくる位ですから、聞けば誰でも知っている高校です。

私も高校まで剣道をしていたこともあって、親近感がわいてきて。とても、興味深い話しが聞けました。加納治五郎が柔術を柔道にしたことから最近の柔道界について。また、今度の北京オリンピック柔道競技でのメダル予想。更には、最近の高校生観から、話題の教員採用問題まで。

様々な話しの中で、とりわけ印象的だったのは、“スランプ”との言葉についてのエピソード。先生が、柔道選手時代のこと。東京オリンピックで金メダルを取った先輩と一緒に風呂に入って背中を流していた時、徐に『最近どうだ?』聞かれたので、何気に『最近は、スランプで。あまり調子がよくありません。』と答えたそうです。すると、先輩の顔が瞬時に豹変して『スランプなんて軽々しく口に出すなっ!その言葉を使えるのは、真から自分を追い詰め、心から自分を追い込んだ人間だけダッ!』と、こっ酷く怒られたそうです。

ある意味、スポーツもビジネスも同じですねぇ。そこまで努力してもいないのに、少しでも結果が悪くなれば、すぐスランプって言葉で自分をなだめてしまいますし、ダメだ違うと分かっていても、どこかで満足してしまっている自分がいるのですから。先ず、すべきことは、血反吐が出るまで自分自身と向き合うこと。そして、とことんまで付き合い実践することだと思います。

ともかく、自らを戒める意味でも、非常に勉強になりました。ぜひとも、金鷲旗大会での好成績を期待しております。ではっ!