今日、現場で打ち合わせの為、いつも依頼しているリフォーム業者さんに会いました。日頃、電話でのやり取りが多いので、会うのは久しぶりだったこともあり、打ち合わせを終えた後、たまたま帰り際に道端で立ち話しになりました。最初は、ありきたりの会話をしていたのですが、次第と確信に触れる話しに。

その話しの中で、とりわけ、彼が悩んでいたのは…。これだけ真剣に、人生を賭けて仕事に取り組んでいるのに、リフォーム業者というだけで“悪徳”とのイメージがついてまわる、ってこと。ネットをみても、気にかかるのは、リフォーム業者による被害の記事だそうです。

だからかもしれません。出会って、目立つのが。時間をかけて見積りを出しても、ぼったっくているんじゃないか?と露骨に疑ってかかり、内容を確認もしないで高いと言い張り、過度な値引きを平然と言う人。また、受注通りの工事を終えても、意図的に残金を残し、わざとクレーム言って、請負った以上の工事をさせようとする人。だそうです。

…確かに。

これでは、懸命に得た技術が、全く評価されず、お金でも反映されない状況です。

でも、どうでしょう。世間がどう思おうとも、世間がどう“悪徳”ってレッテルを貼ろうとも。少なくとも、眼の前にいる私は、評価しています。ひとりだけですけど。見積りは安く、仕上げはピシャリ、お客さんからの異常なクレームもありません。人柄もよく、ニコニコしながらも、言うべきところではキッパリと言う彼の姿勢。本当に助かっています。し、価格と技術の狭間で、ギリギリのところで、悩みながら仕事をしつつも、根底にある仕事に対する誠実さ真剣さを表現しようとしている彼の思い、ひしひしと伝わってきます。

とはいっても。こんな小さな不動産会社の41歳おっさん社長がいくら言っても、何の励みにもなりませんし、何の影響もないでしょうねぇ。しかし、“悪徳”とのレッテルに立ち向かう為には、私のようなファンを地道に増やすことしかない!と思うんです。その為には、時間が掛かるし、体力も精神力も必要です。ただ、そうしていれば、理解する人が理解する人をつくっていき、果てには、自然と潮流は向いてくる筈ですし、そうした凛とした自分でありさえすれば、顔を顰め空きあらばクレームをつけようしている表情も笑顔に変わる筈です。世の中、そこまで見捨てたものじゃありません。

要は、ふつふつと湧いてくる様々な感情に振り回されるのではなく、シンプルに処理すること。その時、いらない感情は、捨てればいいですし、ほっとけばいいんです。大切なのは、大義の下では、自分だけが儲けようとしない、自分だけが得をしようとしない思い。金は天下のまわりもの。そんな気持ちで仕事していれば、“悪徳”とのレッテルなんて、いつの間にか気にならなくなっています。

ぜひ、そんな世界をいっしょにつくりましょう。時間は掛かるかもしれませんけど。“悪徳”とのレッテルと闘う同士として。頑張ります!(今日は、ゆっくり話しが出来て良かったです)