はだしのゲンは、小学生の頃、マンガを読んで知り、ストーリーは、分かっている筈なのに、思わず、観入ってしまって。記憶を確認し、懐かしく思い、その場面に陶酔しながら。すると、考えさせられる、いろんなテーマが潜んでいてることに気付き…。原爆の恐ろしさ、戦争の悲惨さ。そんな中での家族愛、人間愛。一見、誰が、悪いというのは簡単だけど、それだけで片付けるには、余りに重すぎるようにも思えたり。

でも、考えてみると…。そもそも“生きる”とは。いろんな意見はあるでしょうけど。究極は食べることかなぁ。ドラマ中で、ゲンが芋を食べたくて、ひもじい思いをしているシーンを見ていると、特にそう感じました。確かに、衣食住といっても、衣は無くても生活できますし、住は雨さえ凌げばいい反面、食は常に補給しておかないと、いずれ餓死してしまいます。

ということは、生きる上では、食べること意外のことって、全てがプラスってこと、なのかもしれません。カッコいい服を着てみたり、高級車を乗り回したり、することは当然ですけど、上手くいかず悩んだり、苦しんだりして、生きること自体を放棄したくなるようなことでも、生きるフィールドの上では、プラスの出来事のように思えてなりません。

世の中に、これだけ多くの生きたくても生きられない人がいます。だからこそ、どんなことがあっても、ゲンのように大地に根ざし力強く、生きられなかった人の思いの分も生きれたと思います。存在していること自体がプラスなのですから。ゲンは元気のゲン。彼のように、元気に!生きれたと思います。私は、この仕事を通じて。頑張ります!