『余命1ヶ月の花嫁』とのドキュメント番組。24歳で、乳がんにおかされ、亡くなった長島千恵さん。奇しくも、お母さんを9年前同じがんで亡くし…。本当は、そのお母さんの分まで、永く生きなければならない筈だったのに。本当は、苦しい時悲しい時にも、グッと我慢して、踏ん張って生きてきた分、これからは人生の伴侶と共に、子供を授かり明るい家庭を築ける筈だったのに。単に、運命との言葉で片付けるには、余りにも重すぎて。当てはまらない気がします。

とりわけ、印象的だったのは、彼女がブログで書いていた“明日をむかえる奇跡”との言葉。私なんて、日頃、何気に起きて、何気に仕事にいって、何気に過ごしている毎日。生きていく上では、当然のことなのに、一生懸命とか頑張るとの言葉を、簡単に軽々しく使い過ぎているのではと思います。模擬結婚式での千恵さんの最高の笑顔が、そう語りかけてくれているようです。

でも、人が亡くなった番組なのに、何故かパワーが湧いてきます。今は、いろんな感情や複雑な思いがあっても、とにかく、この不動産の仕事を通じて、目前の出来ることをする!と決意し確信しています。出会いがあれば、必ず、別れが来きますし、この時間を振り返ることは出来ても、戻ることは出来ません。彼女の24年の人生は、そのことを教えくれたと思います。