今日、車を運転していて信号停止したら、たまたま小学校前。何気なく、横目で運動場を見ると、赤白帽子を被った小学生が、きっちり整列していました。多分、運動会の練習でしょう。これから、入場行進がはじまる雰囲気。

すると、突然、大きな音量で、曲が流れてきて。聞けば、懐かしいイントロ。…そうそう。この曲、USAフォー・アフリカの『ウィ・アー・ザ・ワールド』。パートごとに代わるボーカルの声を聴き、この声はライオネル・リッチー、この声はビリー・ジョエル、この声はスティーヴ・ペリー、この声はキム・カーンズ、この声は…。なんて、調子で。信号が変わるのを待ちながらも、心では、ボーカルを当てっこする自分がそこに。

しかし、懐かしさに浸っていたのは、つかの間。次の瞬間、私の頭中では、ある疑問が浮上しました。…そもそも、ここにいる小学生は、この曲名を知っているのでしょうかぁ?…なぜ、USAフォー・アフリカなのか、知っているのでしょうかぁ?ということ。とはいっても、知らないのが当然でしょうけど。でも、もしかしたら、子供たちに、バンドエイドからはじまる、この曲の時代背景はもちろん、歌詞から曲までを教えれば、自然と、社会・英語・国語・音楽の勉強が出来るのかもしれません。

先日も…。友人のメール着信音が鳴ったら、ユーリズミックスの『ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル』だったので、思わず、「誰の曲か知ってる?」と聞くと、「そんな質問したら、自分が歳とっている、って言ってるものですよ!」と切り返される始末。知ったら、意外と為になることが潜んでいるんですけどねぇ。特に、音楽って、入りやすいし、記憶に残りやすいと思うのですが。やはり、今の日本人、感覚的になり過ぎているのでしょうかぁ。

なんて、考えていると、信号が青に。ブレーキペダルをアクセルペダルに踏み替え。頭の中は、仕事モードへ切り替え。いざ発進。あれだけ大きな音楽が、次第に遠のいていきます。ふっと、思う瞬間でした…。